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宮古島ゴルフ合宿篇②
Published on 05 Jun 2015
宮古島ゴルフ合宿篇②
クラブを振り抜く方向と
目線の錯覚を克服する
Published on 05 Jun 2015
早朝のシギラベイカントリークラブの18番ホールで、アドレスの正しい取り方についてのドリルに取り組んだ。ゴルフのスイングにおいて、クラブを振り抜く方向は非常に重要な項目になる。理想的な方向にクラブを振り抜くことができれば、エネルギーを効率的にボールに伝えることができる。今回の合宿では、今まで練習を重ねてきたアイアンの精度をさらに高めることを最大にテーマと考えており、そのためにはクラブを振り抜く方向は課題のひとつだ。室内の練習場では打てる球が、コースに出ると打てなくなる。この理由を谷コーチは、アドレスの向きと振り抜く方向が微妙に狂っているからだと話す。「コースに出ると誰でも飛ばしたい、ボールに上手く当てたいと思うものです。その気持ちが知らず知らずの内にアドレスを狂わせてしまうのです。頭の中のボールを打ち出す方向と体の向きが一致していない。これがスイングを狂わせる原因です」。中田氏もアドレスのセットアップが難しいと常に口にしている。自分がどこを向いているのかが明確にわからないとスイングには不安が生まれる。トッププロも練習ではアドレスのセットアップに最も気を使い、時間をかけると谷コーチは言う。ボールに対してフェースをスクエアにセットし、その後にスタンスを合わせる。中田氏はこのドリルを繰り返し行い、アドレスの違和感を払拭していった。アドレスの取り方が難しいのは、打ちたい方向に正対せずに構えるゴルフ特有の課題とも言える。アドレスでの違和感がなくなれば、ショットの成功率がかなりアップするはずだと谷コーチ。(文/出島正登)