宮古島ゴルフ合宿篇③
正しいアライメントと飛距離を確認する
Published on 17 Jun 2015
シギラベイカントリークラブの18番ホールセカンド地点。早朝より、この日行われたレッスンは芝から打ったときの本当の飛距離を把握することだ。通常、練習場のマットで練習しているとヘッドが抜けやすいので、少々ダフってもヘッドが加速してある程度飛距離が出ることがある。芝から打つ感覚を体で覚えることと共に、練習場でスイングが固まってきたら実際に芝で打ったときの飛距離を把握しておくことも重要だと谷コーチは言う。「中田さんの場合、7番アイアンのスイングはかなり固まっています。もっと飛距離を出すため、もっと正確性を上げるためにやるべきステップはまだまだありますが、今の段階で実際に芝からナイスショットをしたときにどれくらいの飛距離が出るのかを把握しておく必要がありました。宮古島での合宿ではそれも目的のひとつでしたが、芝から打つとヘッドの加速感が強く、さらに飛距離は伸びていましたね。この日はピンまで160ヤードちょっとで、若干後ろ目からの風でしたが、何発かはほぼキャリーでグリーンをオーバーする球がありましたから」。「芝を削る(=ターフを取る)」ことに対して、以前中田氏は抵抗があると話していたことがある。ゴルフのスイングではごく当たり前のことだが、サッカーに置き換えると芝を削るようなキックはミスキックということになる。ただ、この数ヶ月の練習により、ボールに対する入射角がかなり良くなってきたと谷コーチが話すように、宮古島合宿では自然にターフが取れるアイアンショットができていた。しっかり打ち込めているからこそ、芝からでもきっちり飛距離を出すことができる。飛ばすことに関してはかなりの高いポテンシャルがあるだけに、このあとのステップとしてはアイアンのコントロールショットがテーマになりそうだ。(文/出島正登)