下半身リードで
スイングレベルをさらに上げる
Published on 02 May 2016
ゴルフのスイングは下半身の使い方が非常に重要になる。しかし、ゴルフはボールが止まっているが故に、上半身の動きがどうしても強くなる傾向がある。いわゆる手打ちになることで、スイングの安定性は落ちてしまう。下半身の重要性はゴルフに限らずどのスポーツでもよく言われることだが、言うまでもなくプロサッカー選手として活躍してきた中田氏は下半身の重要性に早い段階で気づいていた。今回はゴルフにおける下半身の使い方についてレッスンを行った。谷コーチ曰く、今の中田氏のテーマはダウンスイングからインパクトにかけて、右膝が前に出てしまうこと。「右膝を左膝方向に動かすことができれば、腰の回転がスムーズになって、クラブが動きたい方向に素直に振れるようになります。クラブが暴れなくなるので、軌道が安定するのはもちろんですが、ヘッドスピードが上がって飛距離アップものぞめます」。ポイントは腰が水平にターンすること。イメージ的にはダウンスイングでお尻をギュッと締めるような感じで振ることで、下半身の動きに上半身の動きがついてくるようになれば、反復性が高まり、ショットの精度がアップする。できるだけクラブを手の力で振らない。これは中田氏も常に注意していることだが、そのためにどのような下半身の使い方が必要なのかが、イメージできないでいた。今回はショットごとにビデオで体の動きやクラブの動きを確認し、自分の下半身の動きと、結果的に軌道がどのように変わっているかを入念にチェックした。谷コーチは、上手く足が使えた時のスイングは、ほぼ完璧に近い形だと話す。そのスイング映像を見て、中田氏も、まだ手応えと言えるレベルではないが、見た目的には以前よりも綺麗に振れているようには見えるとの感想を述べていた。この下半身リードがマスターできれば、スイングスピードをコントロールできるようにもなると谷コーチ。スイングの大枠がほぼ完成に近づいてきた。(文/出島正登)