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#44

稀代のショットメーカーに学ぶベタピンアイアン
ゲスト:田中秀道

Published on 26 Oct 2017

今回は田中秀道プロをゲストに迎えてアイアンでの『ベタピンショット』を目指す。田中秀道プロは1971年生まれの46歳。日本ツアーでは10勝を挙げており、長年PGAツアーを主戦場として戦ってきた。キレ味鋭いドローボールが代名詞だが、ショットメーカーとしても有名。今回の距離的なテーマは150ヤード、100ヤード、70ヤードという3つ。まずは150ヤード地点で中田英寿氏のショットを確認することからスタートした。中田氏が数発グリーンに向かってショットを打つと、田中プロはちょっとした違和感を感じた。それはアドレスでのボールとの距離だ。「中田さんの場合、ボールの近くに立ち過ぎています。見た目から少し窮屈そうに見えます。アドレスの理想は下半身の重心を下げて、上半身はできるだけ脱力させた状態にします。中田さんは腕など上半身に力が入り過ぎているように感じます」。これまでの中田氏はボール対してフェース面をスクエアにコンタクトすることを重視して試行錯誤してきた。確かに中田氏は常々「ボールとの距離がいつも同じように構えることができれば、再現性が上がるのにその正解がわからない」と話していた。田中プロが指摘した点はまさにそこに当てはまる部分なのだ。精度を上げようとしてボールの近くに立っていたのが、逆に腕や体を動かしにくくしていたということ。今までの中田氏の感覚に比べると、かなりのハンドダウンで重心を下げたアドレスへと変貌。やや軌道はフラットになったが、スムーズに腕とクラブが動かせているように感じた。続いて100ヤード地点。田中プロはグリーンに近づくほど、真っ直ぐ打ちたくなるので腕に必要以上の力が入りやすくなると言う。「心理的に確実にグリーンに乗せたい、ピンに寄せたいと思える距離なので、どうしても手先の動きが強くなります。そこで大事なのが8割くらいで振ること。素振りをやってフィーリングをイメージしてから打つ。素振りのスイングで打つことが理想です」。この距離でもまず中田氏のボールとの距離をチェックし、その上でさらに感性が鋭い中田氏に100ヤードをベタピンに寄せるためのアドバイスを送った。「素振りはすごく大事なことで、グリーンに近くなるショットほど素振りの回数を多くしてください。芝に当たる感触を感じながら、イメージができるまで素振りをします」。プロの中でも感覚派と理論派に分かれるが、田中プロは感覚の比重が非常に大きい部類に入る。だからこそ、中田氏の感性をもっと活かしたいと感じたのだろう。グリーンに近づくほどに、距離をコントロールしなければならない。だからこそ素振りをして、感じにくいフィーリングをより明確にした状態で打つことが重要なのだ。最後の距離は70ヤード。アマチュアにとって中途半端な距離のコントロールほど難しいショットはないが、ここで田中プロが中田氏のスイングで指摘したのがバンスの使い方だ。中田氏はアプローチが苦手ではない。難しい場所からピンに寄せることも多々ある。ただ、ダフって大きなミスをするのも事実。そこに関して田中プロはヘッドを真っすぐに動かそうとし過ぎているからだと言う。「もう少しフェースをテークバックで開いて、フォローで閉じるイメージを持つといいでしょう。体の向きに対してフェースを開いて閉じる感じです」。これを実践してから中田氏のインパクト音が変わった。今まで「ザザッ」に近い音だったのが「パンッ」と乾いた音になった。これはバンスで地面を叩けている証拠だ。素振りをイメージが湧くまで行って、その通りに体が動けば必ず成功する。そうなるためには、正しいアドレスが必要。だからこそ、今回は終始アドレスでのボールとの距離に注目したわけだ。感覚が正しい方向に解放されれば、スコアは大幅にアップすることは間違いないと田中プロ。ボールとの距離、アドレスでの姿勢、そして素振りの回数をグリーンに近づくほど増やすことを実践すれば、中田氏が70台をマークする日はそう遠くないように感じる。(文/出島正登)

今回の着用アイテム

  • マナードウール 切り替え ロングスリーブシャツ

    ITEM NO. DGM1067F ¥17,280
  • 大吟醸サテン はっ水 ロングパンツ

    ITEM NO. DGM5037F ¥20,520
  • ゴムベルト 35mm巾

    ITEM NO. DGM0647F ¥20,520

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