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4つの傾斜からのアプローチを
Published on 23 Dec 2015
4つの傾斜からのアプローチを
実際のグリーン周りで体感
Published on 23 Dec 2015
傾斜地からのアイアンショットの練習をインドアで行ったときに、4つの傾斜の中で「つま先下がり」と「左足下がり」が上手く打てたのに対して、「つま先上がり」と「左足上がり」でのミスが目立った。そんな課題を踏まえて、実際のコースで、まずはグリーン周りのアプローチにおける4つの傾斜の練習を行った。もともとアプローチに関しては、感覚的に優れた部分を持つ中田氏。常にテーマとして取り組んできたことが、過剰な感覚を使いすぎずに、反復性や再現性の確率を高めることだった。今回の傾斜地からのアプローチは、アプローチそのものの技術を向上させる大きなターニングポイントになったかもしれないと谷コーチは言う。「傾斜地からのショットは、フルショットでもアプローチでも不安定な場所から打つので、下半身を安定させる必要があります。要するに下半身を使いすぎるとミスショットになるということです。その点で、下半身を止めて打たざるをえない傾斜地からのアプローチは、クラブの使い方をマスターする上で感覚的にも得るものが大きかったのではないでしょうか。実際に、4つの傾斜全てでほとんどミスすることなく、上手くボールをフェースに乗せることができてきました」。持ち前の足腰の強さが発揮された傾斜地からのアプローチ。谷コーチは、不安定な場所でもバランスを取れる足の筋力の強さと優れた重心のコントロール術が上手く打てたポイントだと分析している。インドアではミスが出がちだった「つま先上がり」と「左足上がり」もなんなくこなした中田氏。今回の傾斜地からのアプローチの感覚を、通常のショットに上手く反映させることができれば、ゴルフレベルがもうワンステップ上に上がるきっかけになるだろう。(文/出島正登)